これぞ三池崇がおくるザッツ・エンターティメント！。ポップ、ユーモア、アクション、キャラクター,魅力的な要素が揃った快作！。
正直邦画に失望して幾星霜、ドラマはともかくエンターティメントで世界に通用するのは無理だろうなぁ…と思っていたが、流石は海外での評価が高い三池さん！本気になれば海外の人が、勿論あたしらも大喜びできるエンタメ作品できるじゃん。
本作で連想したのは、アニメだが好きな作品の「デュラララ」である。どちらも群像劇で、基本登場人物はまっとうな人間が全然いない.駄目人間だったり最高にイカれてる連中ばかり。彼等が偶然と必然で出会い、壮絶な事になるが全く暗くならず、あっけらかんと明るくて爽やかですらあるのも近い。
正直リアリティーなんてほとんどないが、それを成立させちゃってるのは役者さんたちもあるが抜群な画づくりだろう。近年の邦画でこんなに構図とかがしっかりしていて、カッコイイ！と痺れる瞬間があるなんて…。なんだぁ～、やればできるんじゃん。とにかくキャラは多いけど全く話が渋滞しないし、最近は難しいとされてるカーチェイスまで凄いのにも驚いた。
最期に三池さんといえば悪趣味ギャグだが、本作でもあるけど引くほどじゃない良いバランスだし、ポンコツぶりが光るオフビートなギャグのほうが冴え渡っていて新境地開拓かな。
そして、ベッキーはあんなことがあったけど正直どうでもいいと思ってました。しかし、本作の登場の瞬間に爆笑&好きになっちゃいました。人生は長い、失敗の1回や2回で駄目じゃない。これからも頑張り続けていってほしい。無責任な言葉かもしれないがそう思わざるをえなかった。
まぁ、正直弱いとこもあったが圧倒的にプラスが多かったのでさほど気になりませんでした。こういう映画が年に数本あったら邦画にも期待しちゃうんだが。
