トムトム

ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャーのトムトムのレビュー・感想・評価

3.5
子供を説得して一緒に鑑賞。

特撮ファンでない方達には戦隊モノというのは強固なフォーマットがあって作品毎にデコレーションだけが違う、悪く言えばマンネリズムの極致的なイメージがあると思います。

しかし作品毎に特にここ10年くらいはかなり挑戦的な作品を作っています。

その中でも9人の戦隊で最終的には12人にもなる「宇宙戦隊キュウレンジャー」と一年を通して2つの戦隊がバトルする「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」のカオスな2作品のVSモノです。

ラストバトルは2作品だけなのに総勢20人にもなる大戦隊になります。
ファンの方なら1人多いのではないかと思われるでしょうが誰が増えるかは観てのお楽しみです。
僕も意味は分からなかったです。

今作のキモはシシレッド ラッキーとパトレン1号 朝加圭一郎との絡みです。

番組開始当初、ドラマやアイテム面でのルパンレンジャー側がフューチャーされすぎてパトレンジャー側は割りを食った感がありました。
その中で「遅れてやって来た昭和顔」や「キレイな加藤諒」と揶揄された朝加圭一郎を演じた結木滉星ですが終盤のドラマの盛り上がりを中心で支えて番組自体も特撮初のギャラクシー賞を受賞しました。

今作でもドラマ部分の中心を支えていてラッキーとのブロマンス感がとても良かったです。
久しぶりに見るとラッキーを演じている岐洲匠の演技がかなり上手くなっている様に思いました。

低予算なのだろうと思いますがアクションにはもう少し努力が欲しい様に思います。

快盗戦隊とBN団の怪盗つながり、2つの戦隊なのにレッドが4人もいるレッドチーム、19人もいるのに4人しかいない女性陣による女子会などファンが見たい絵面は見られました。

ラストのダンスが全部持っていきます。

繰り返しになりますが20人目のアイツは何だったのでしょうか。
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