みい太郎

パリに見出されたピアニストのみい太郎のレビュー・感想・評価

3.2
久しぶりのフランス映画。

王道のストーリー展開ではあるもののオサレな雰囲気、フランス語に色々持ってかれる。

主人公の気の短さや心の弱さは
イラっともしたんだけど…
神さまからギフトをもらう
キッカケは知人のお爺さんに
教わるはピアノ。
まあそのお爺さんが主人公に
とっては神様、振り返れば。

シングルマザー、幼い兄弟達、
貧しさは自分だけでなく近所も友人もどんぐりの背くらべ。

あんだけピアノが弾けるのに自己肯定感も不幸せが日常なので幸せを目指す意欲がない。
そこへ現れた地獄から引き上げてくれる、自身が信じられない自分の才能を信じてくれる人との出会い。環境も育ちも人種も違うのだけど主人公が惹かれる彼女とのラブロマンスまでつめこんでるんで中々盛り沢山だから薄まってしまう部分も否めない。

でも109分と言う短さで
見出してくれた教授との信頼を積み上げていくさま、
女伯爵と言われる先生との戦い。
女伯爵先生の洞察力や教育論が
何者でも無いピアノが好きな青年に響くついでに私にも響いた(笑)
まあファンタジー好きとしては
気負わず楽しめました。

そして瞬発で泣いたシーンも。
どんぐりの背くらべした友人達の思いを聞いた慌ただしいシーン。


瞬発力発揮した演奏シーン。
全く弾けなかったのに半年でここまで来るのは凄いとしか言いようがない。ピアノ曲も満喫出来ますのでクラシックお好きな方なら楽しめます(笑)

ただ邦題どうなんだ問題。
原題は多分
「この指で未来を拓く」
なんでこの邦題になるんかなあ…
みい太郎

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