ねこまるキャット

幼い依頼人のねこまるキャットのレビュー・感想・評価

幼い依頼人(2019年製作の映画)
3.8
『虐待』×『裁判』
糞な父親の再婚相手の糞な母の虐待によって弟を殺され、その罪を虐待の洗脳によって幼い姉が被らされる実話ベースのお話。

前半は少しコミカルに見せてくるので意外と重くないかなと思いきや、しっかり重い。

リアルを追求したタイプではなく、映画っぽく演出してる類なので、気分が落ちすぎるという事はないかと思います。

資本主義社会、格差社会、貧富の差がある限り、解決する事が出来ないであろう問題だと改めて思う作品。

「母親とはどんな感じですか?」
という問いに対しての被告人の答えが印象に残る。

愛や救いを経験せずに生きていくと怪物になってしまうんだから人間って怖い。

そしてその怪物が負の連鎖を作り、虐待数が韓国で爆増してるという現実は、もう解決する事は出来ないだろうと改めて思う。

今すぐ出来る事なんて何もないが、日本で両親から受けた愛情を、せめて自分の周りに繋いでいきたいなと思いました。

未鑑賞で興味があれば是非🐈