せん

幼い依頼人のせんのネタバレレビュー・内容・結末

幼い依頼人(2019年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

見終わった後これが実話だと知ってびっくり。
かなり重くて辛い。虐待シーン見てて泣きそうになった。
主人公と姉弟の交流とか微笑ましく見ていられたんだけど…

ショックなのは主人公を含め虐待を見逃している大人がたくさんいること。
現行の法律や仕組みでは子どもたちを守りきれないことは話の中にも出てきたけど、
そもそも子どもたちが置かれた状況に無関心な人が多いように感じた。この映画を通じて、「大人がそんな態度で本当にいいのか?」と問いかけられているようだった。
冒頭のキティ・ジェノヴィーズ事件を例にした問いもそこに繋がっているのかな。

虐待した母親もやばい人だったけど、彼女も母親がいなかったと分かってどんな幼少期だったんだろうと考えさせられた。もしかして彼女も母親がいない中で誰の助けも得られずに苦しんだことがあるんだろうか。

ゴリラ君にカメラがついてるのはちょっと都合の良さを感じないでもないけど、観ている人に問題提起する映画としてはかなり良い作品だと思う。
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