『トガニ』同様、観ることそのものが拷問レベルの実話ベース。
(個人的にはトガニの方が酷)
2013年に起きた『漆谷継母児童虐待死亡事件』がモデルとなっている本作。
凄まじい幼児虐待の描写だけでもキツいのに、加害者の継母が間欠爆発症なので救いようがない。
これまた『トガニ』同様、あれだけの言葉と暴力で追い込まれる子供たちを演じるまさに子供たちが、作品とはいえいたたまれない。
上手すぎるのだけど、そう言って良いのか戸惑ってしまう。
資料を見ると、当該事件後あまりに不完全だった児童福祉法が細かく改正されたとの事。
それを知ってから本作を観ると、当時の警察と児童保護機関にいる大人達がいかに無力で無情であったかを思い知らされる。
とにかく、いろんな意味でため息しか出ない作品。
しばらくはハンバーガーショップを見かけるたび、あの弟を思い出す気がする。