kazu1961

幼い依頼人のkazu1961のレビュー・感想・評価

幼い依頼人(2019年製作の映画)
4.4
▪️Title : 「幼い依頼人」
Original Title :「My First Client」
▪️First Release Year:2019
▪️JP Release Date :2020/03/27
▪️Production Country: 韓国
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-428
🕰Running Time:114分
▪️My Review
一言で言うと、「最後まで観るのがキツかった」。。。そういう作品です。
痛くて、切なくて、心の底から涙止まりませんでした。そう、全く娯楽性はなく増加の一途を辿る「児童虐待」に目を向けさせるための問題提起作品なんですね。
ほんと、虐待シーンには胸が痛みます。しかし、目を覆いたくなるようなシーンをあえてリアルに描くことで、社会問題として提起する韓国映画界の意識の高さには敬意すら覚えます。映画としては超一流、でも二度と観たくはない作品かもしれません。
本作、2013年に発生した漆谷(チルゴク)継母児童虐待死亡事件を基に、その被害者の弁護士を中心に信じ難い全貌を描き出す実録サスペンスです。
本作にここまでのリアリティをもたらしたのは、やはり俳優陣の素晴らしい演技力ではないでしょうか。
イ・ドンフィ。これまでのコミカルなキャラクターとは一転、強烈な感性を揺さぶる演技を披露しています。さらには幅広い演技力で映画とドラマの両方で活躍する女優ユソンが事件真相のカギを握る憎き母親ジスク役を、“ポスト キム・ヒャンギ”と呼ばれる子役チェ・ミョンビンが継母の暴力に怯えるダビン役を担い、作品に説得力を与えています。

物語は。。。
ロースクールを卒業して出世の道を突き進むはずだったジョンヨプは何度も就職に失敗し、姉の勧めで臨時に児童福祉館に就職します。ある日、継母から虐待を受けている“ダビン”姉弟に出会いますが、さほど深刻に考えていなかった彼は、また来るという言葉だけを残して去ってしまいます。数日後、法律事務所に就職したジョンヨプは電話を受けダビンの鼓膜が破れたことを知ります。ジョンヨプは継母からダビンを引き離そうとしますが、かえって誘拐犯扱いをされ、その後弟ミンジュンの死に加え殺人の被疑者とされたダビンを見て衝撃を受けます。何もかも間違った方向に進んでしまったと感じたジョンヨプは、真実を明かすため、ついにダビンの弁護士になることを決心します。。。

韓国では根深い社会問題となっている児童虐待、
加害者のほとんどが両親なんですね。法の死角地帯にある児童虐待事件を真向から描き、現代社会が抱える闇に警鐘を鳴らす衝撃作です。

▪️Overview
2013年に韓国で実際に起こった漆谷(チルゴク)継母児童虐待死亡事件をもとに、7歳の弟を殺したという驚くべき告白した10歳の少女に心を動かされた弁護士が、真実を明らかにするため奔走する姿を描いた実録サスペスドラマ。ロースクールを卒業し、法律事務所に就職する前に児童福祉館で臨時で働いていたジョンヨプは、継母から虐待を受けているダビンとミンジュンの姉弟に出会う。当初は深刻に受け止めていなかったジョンヨプだったが、弟ミンジュンが死亡する事件が発生し、姉のダビンがその殺人の被疑者とされたことに何かが間違っていると感じ、ダビンの弁護を引き受けることを決意する。主人公の弁護士ジョンヨプ役を「エクストリーム・ジョブ」のイ・ドンフィが熱演。(引用:映画.com)

出演は、イ・ドンフィ、ユソン、チェ・ミョンビン、イ・ジュウォン。
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