ゾンビものを探してヒットし、とりあえず押さえておいた一本。
ゾンビと人間。
最後のヒドラをめぐる攻防戦なイメージだったが違った。
・・・まぁこの手の邦題が内容通りである事は滅多に無いんだけどさ。
イタリアが舞台。
難民問題をテーマに映画を撮るとして…ゾンビを出して室内に閉じ込めてしまえばロケーション的に一か所で済むし低予算で行けんじゃね?・・・ってところかしら。
社会派ありきで、ゾンビに特に意味は無いから潔いほど何もない。
ゾンビ映画としての面白さは完全に切り捨てて、とりあえず出してみただけって感じ。
・・・だから、何も詰め込まれていない分、変な矛盾も無いけれど・・・ゾンビ愛がかけらも感じられないので、こういう意味なしゾンビは悪い例。
難民の暮らす建物に逃げ込んだ、難民反対派のイタリア人が・・・なテーマ。
共通する敵(ゾンビ)に対抗するために・・・というテーマではない。
考えない人たちによる閉鎖された空間での人間ドラマ・・・。
人間ドラマというほど語られてもいないが・・・。
まぁ最後、なんとなくテーマみたいなものは見えてくる。
内容については何も語っていないけれど…語るほどの内容もない。
ゾンビと人間の攻防戦を描いた作品では無い・・・難民問題を低予算で表現する手段としてゾンビが出てきた映画。
露骨に人間同士のドロドロなドラマがあっても、それはそれで面白かったかもしれない。
なんか、そんなかんじ。