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はちどりのmのネタバレレビュー・内容・結末

はちどり(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

物語は決して穏やかではないのだけど、気配が穏やかな映画で見心地がよく、静かなところが好きだった。

静かに人々の心境に変化があること、
静かに壊れて(崩壊して)静かに変わっていく

"『ユリイカ』特集「韓国映画の最前線」(青土社、2020年)に掲載された、映画『はちどり』(2018年)の監督、キム・ボラのインタビューだった。
彼女はそこで、「(主人公の)ウニは内面の、家庭、学校など、さまざまな『崩壊』を経験します。この個人の『崩壊』が、橋の物理的な『崩壊』(1994年に起きた聖水大橋崩落事故のこと)、つまり韓国社会自体の崩壊に、映画的にどのように結びつくのか。その構造を探り、パーソナルなことと社会的なことを混ぜ合わせる過程が難しかったです」と言っていた。"
出典:CINRA


語らないことによる静けさを強く感じた

“相識満天下 知心能幾人”

相知るは天下に満つるも、心を知るは能く幾人ならん 知っている人は何人もいるけれども、心から分かり合える人は沢山はいない

本当にそうだと思う。

水の波紋が交わるように友人や周囲の人とついたり離れたりするウニ
そんなウニが1つの答えの様にヨンジを慕う姿

さまざまな不確かさがこの作品の良いところのように思える

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