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はちどりのyuzameのレビュー・感想・評価

はちどり(2018年製作の映画)
3.0
凄く好きな作品だった。

お母さん役がずーっと
どこで見た女優さんなのか
気になってしかたなかったけど
「息もできない」のお姉さんだった。

お母さん、先生、ウニちゃん達。
重なってるけどズレてる3つの世代の女性
ズレてるけど、それぞれに抑圧されてる。
ぶっ壊れ始めてるお母さん。
静かにでも諦めずにもがいている先生。
そしてその人たちを見ながら
大人になり始めてるウニちゃん達。

担任の先生か、ソウル大学行くぞ!って
唱和させるのとか、どうかしてるけど
そう言う社会なのだなと。

橋が落ちたのは、無理の象徴なのかな。
無理のせいで名もない市民が犠牲になる。

付き合った男の子の
どうしようもない感じとか
告ってきた下級生が
すぐ心変わりしたりとか
中学生っぽいなーって思った。

一緒に万引きしたお友達が
あっさりウニを売ったのは、
彼女の家庭環境を考えると
無理からぬ事なのでしょう
大人怖い。社会怖い。
あの年頃、私には怖いものが沢山あった。

兄ちゃんは、
相当なプレッシャーを受けてる筈。
そのストレスが弱い妹に向かっている。

めっちゃものを食べる映画だった。
チヂミ、キンパ、トッポギ。

すっごく色々あって大変な
ウニちゃんなんだけど
どんなに大変でも、
キラッキラに輝いてる。
その存在の輝きが凄かった。
後光が射してた。

先生、すっごく良かった。
美人じゃないのに目が離せない。
足踏みしてる若者。
ちゃんと苦悩してる。逃げてない。

無力だと思ったら指を動かしてみる。
まだ指は動かせる。

リュックがベネトンなの
時代的にバッチリでサイコー!
あの頃はまだアウトドアブランドとか
スポーツブランドのものを
普段使いする文化は無かったのだ。
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