静かな、とても静かな映画
こういう作品って正直小難しくて見てるのがだるくなるのだが
国は違えど誰もが経験したであろう
思春期特有のあるあるには共感させられたし
最後には少し心が軽くなった
家族をやたら毛嫌いしたり、対人関係でやきもきさせられたり
日々楽しく生きているようで漠然とした不安も抱えているウニ
彼女の毎日にはタイトロープを渡るような危うさが
足を踏み外さないようバランスを保とうと拠り所を探すのだが
その度に傷は増えていく
生きるということはそういった傷を負うことであって
消えない傷をつけられることもあるが
傷跡を優しく撫でてくれる人に出会うこともある
ラストの先生からの手紙には『人が生きる』の答えが綴られていた
単純明快、人生とはそういうことだと思う。