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はちどりのKのレビュー・感想・評価

はちどり(2018年製作の映画)
5.0
London Film Festivalにて。1994年のソウルを生きる少女から見た「社会」を残酷なほど生々しい時間感覚で描いた大傑作。長編初監督作とはにわかには信じがたいほど映画と観客を知り尽くした豊かで上品な話法で魅せる。流れに身を任せたまま、常に痛みが付き纏うこの時間にずっと寄り添っていたかった。終わってからも映画が持続する。ドアの反復と恐ろしく完璧な風が忘れられない。こんな映画を観たかった‬。
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