たーぼーん

はちどりのたーぼーんのレビュー・感想・評価

はちどり(2018年製作の映画)
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そうなんだよ。長男は妹を叩くんだよ。やたら偉そうにしたりとか。小さい子供の頃から友達がそんな態度とったりするのを僕はどうしても我慢出来ず冷めた目で見てしまう。しかもそんなクソ兄貴どもは皆将来無事結婚出来てるのに、俺は出来てない訳やんか。この世は一体どうなってんのかと思うで、、、あ、いや何か話逸れ過ぎ、、

激しい男尊女卑の社会が背景として描かれていて、さらにそういうのとは一見直接的には関係のない様に思える中学生位の年頃にありがちな一般的な出来事・悩みを数多く挿し込んでいて、観た直後は一体どのエピソードに最も心掴まれたのかハッキリしてない面があり混乱させられ、整理・復習が必要になる。
父と長男が一回ずつ激しく泣く場面がある。家族を支配しながら家族に囚われていく彼らは、その動向に敏感でときに感極まる事があると理解する事も不可能ではないかも知れないが、この場合は単に普段威張る奴程実は弱虫なのだと突き放すほかないであろう。