るるびっち

ブラック・ウィドウのるるびっちのレビュー・感想・評価

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)
3.8
映画はやはり、時代の流れに敏感だ。
疑似家族+Me Too運動=女性解放の話。
家族にも社会制度にも、女性は抑圧されているらしい。
世界中のブラック・ウィドウ達=世界中の女性という事なのだろう。
 
女性を操ろうという男が、マッチョでもイケメンでもサディストでもなく、ちんけなオヤジなのが笑える。
普通の会社の重役みたいなこぶとり爺さん、いや小太りジイさんが美女を操る。それも自分のフェロモンで・・・
ゲロ吐き案件だ‼🤮

FOXニュースCEO・映画プロデューサー・前大統領をモデルにした悪役像。
悪役が地味という意見があるが、地味な普通の親父が幅を利かすのが社会のエグミなのである。

これ見ると秋元康も、フェロモンでAKBや乃木坂を操っていたのだろうか? 
お仕着せの制服と小太り親父に従うのは、ウィドウと共通する。
だからこそ妹が自分で唯一選んだベストを気に入り、それが姉のナターシャの手に渡り、エンドゲームに続く。
AKBも変な手術されてなければいいがな〜(はい、セクハラ)。

フェロモン・ロックするなら鼻栓詰めればいいだけじゃないか、という気もする。さすがにヨハンソンは了承しなかったのだろう。
フローレンス・ピューなら、鼻栓くらい厭わない気もする。似合いそうだし。
両鼻に鼻栓して暴れるピューを見たい。ネイル並みに鼻栓にもアートを施してwww(これもセクハラですか?)。

疑似家族と言いながら、母親が猫背を指摘するとムキになって怒ったり、悲しむ娘を励まそうとして小便で凍傷を免れた話をするバカ親父など。本当の家族のようにユーモラスだ。
逆に血縁家族である悪役の方は、血の通わない(機械的な)親子だ。
世界中の女性の中で、一番の被害者は実の娘だった。

ワンダーウーマンと同じく、女性ヒーローの戦い方は男性ヒーローとは違う。敵をぶん殴って終わり、とはいかない。
敵であっても、囚われた女性達を解放することに力を注ぐ。
漫画版『ナウシカ』を読んだ時、敵であれ戦いの最中であれ、関わる人々を見捨てず全て救っていこうというナウシカの器の広さに驚いた。
巨神兵さえ救おうとする。
本作やワンダーウーンにも共通する。
殴って仕舞いの時代は終わったのだ。

初期メンバーが秋元康のフェロモン・ロックを外して活躍する中、最長の一期生メンバー、峯岸みなみもようやく卒業した。
坊主頭にしたり、今思うと改造されていたのかも?
もっと早く鼻栓を送って上げるべきだったな〜。
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