えるどら

ブラック・ウィドウのえるどらのレビュー・感想・評価

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)
3.2
マーベル版Mr.インクレディブルみたいな感じ。綺麗にまとまってて面白い。

ブラックウィドウの過去、家族にこだわっていた理由を語る作品。

派手なアクションシーンと小粋なジョークを言うだけのよくあるアクション映画かと思ったら意外にちゃんと面白かったので良かった。
特に妹のキャラが絶妙で、ナターシャに人間味を与えてくれる。
でも別に軽薄で面白可笑しいキャラというわけじゃなく、過去の苦しみを抱え続けているという。

作品全体としてはかなりシリアスな話だと思うが、再開した家族の食事シーンや父親のレッド・ガーディアンなど作品の空気をうまく中和してくれる存在のおかげで退屈せずに見ることができた。

家族再会以降の敵を欺くシーンは「おぉ、スパイっぽい」と思わず唸ってしまった。
まぁ世界一のスパイだからね。
作品を通してナターシャはずっと優秀で、ほとんどヘマをしないどころか常に相手の一歩先を行くので見ていてストレスが少ないのも良かった点。
たいてい過去編をすると、未熟な頃の描写があったりして株が下がったりするんだけど、アベンジャーズに入るだけあってあの程度の敵相手ではとにかく強い。
ブラック・ウィドウファンには嬉しい映画だったのではないだろうか。

エンドゲームで死ぬことがわかっているのでどんな話を持ってくるのかと不安だったのだが、綺麗にまとまってて楽しい映画だった。
そこまで盛り上がる作品というわけでもなかったが、特に退屈な部分も見当たらず。
フェーズ4じゃなかったらもっと楽しめたんだろうなぁ~~~~とも。
エンドゲーム前に見たかったぜ。

余談。
「このあと亡くなったんだよね…」ってコメントが頭をよぎってたまにフフってなってた。
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