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ブラック・ウィドウのvenom9のレビュー・感想・評価

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)
3.3
何やら酷評された印象の本作ですが、そこまで酷くはないかな。
本作で加わったデヴィッド・ハーバー、レイチェル・ワイズ共に好きな俳優なので楽しみではありましたが、彼らの良さが活かされていたかと言うと微妙ですかね。デヴィッド・ハーバーの役回りはほぼコメディリリーフに偏っているし、何やら「ストレンジャー・シングス」のジム・ホッパーのだらしない版というか、あまり意外性のないキャスティングです。
レイチェル・ワイズはもう50を超えているというのに、10歳以上離れているスカーレット・ジョハンソン、娘のような年齢差のフローレンス・ピューと並んでも見劣りしません。戦闘シーンで彼女らは寒冷地戦闘用の白色ボディスーツを装備していましたが、レイチェル・ワイズが一番似合ってました。
年端も行かぬ少女たちが誘拐拉致され洗脳、訓練を経て「ウィドウ」と呼ばれる殺人マシーンに仕立て上げられることの極悪非道さがあまり感じられなかったですね。Disney資本なので、幼女への様々な虐待を詳しく描けない事情は理解できます。ですが、ドラマ「ハンナ ~殺人兵器になった少女~」シリーズの方が、上手に処理できていたように思います。ドレイコフが諸悪の根元であるように見えるのも問題です。
公開前、タスクマスターの正体が気になって仕方なく、SNS上でも考察が散見されましたね。結果は拍子抜けでした。
本作、公開順もタイミングも悪かったですね。今更ですが、せめて「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」のあとくらいが良かった。また。感染禍で当初予定から公開が1年以上延期され、「アベンジャーズ/エンドゲーム」公開から2年以上経過していますから、ナターシャの献身もさすがにぼんやりします。
(2021年7月劇場にて、Disney+でも鑑賞)
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