Natsuky

8番目の男のNatsukyのレビュー・感想・評価

8番目の男(2018年製作の映画)
3.9
日本でいう裁判員裁判の話。
状況証拠はバッチリ揃ってて自白もある。
韓国初の陪審員裁判で簡単な判決のはずが、たった1人の疑念から、大きく動いていく。
陪審員裁判の素人が故の無罪率の高さという問題意識も提起しつつも、証拠を絶対とする検察、裁判官によって、真実が見えなくなってしまう様だったり、人が人を裁く難しさをコミカルに表現してて見やすい。
冤罪を防ぐために法があるって言葉が印象的だけど、話的には逆に進んでいくし、陪審員制度の粗さも見える。
裁判という司法に国民感情が必要なのかって視点と証拠優先にして、感情的な人の動きが見落とされてしまう裁判ははたして正義なのかっていうのを色々考えさせられる。
Natsuky

Natsuky