このレビューはネタバレを含みます
映画史好きにはたまらない。
アリス・ギイがこれほど知られていなかった事実に驚いた。
監督の探究心と行動力によって、アリスの経歴と作家性が暴かれていく。
まるで論文を読んでいるようなワクワク感がある。
無名の背景に、ジェンダー問題が掲げられ、最終的に女性差別問題に帰着するのは少しもったいない。彼女の作家性の偉大さで終わっていいような。。
部分的に作品場面が登場する。
フィルムが残っていないため、全編観ることができないのかもしれないが、それでも彼女の作品を観たと思わせるような、作品をじっくりみせる場面がもう少しほしいと思わせてしまうが、そうなると映画のリズムが狂ってしまうのだろうな。
飽きないリズムで展開されていく、アリスの史実を視覚的にわかりやすく学べる作品。