排路

豚の排路のレビュー・感想・評価

(1970年製作の映画)
5.0
こういう題材にありがちな露出狂趣味とか教養の目的とかが一切感じられないし、雪の降る日に毛を削がれた豚の体が真っ白で、白黒映画だから血は真っ黒で、熱湯と豚の体内のあたたかさからでた湯気の白が美しく、解体する素手の触覚、村の一画の現場の匂いを想像させる素晴らしい作品だった。ユスターシュ作品における作中人物との距離感にすっごい興味が湧いた。
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