ルサチマ

Contes modernes: A propos du travail(原題)のルサチマのレビュー・感想・評価

3.8
面接はよく自分らしく自然体であることを求めるが、自然体であることなど有り得ない。
履歴書に書かれた書き言葉を面接という場でいかに話し言葉で言い換え、補完することができるか。
それは映画における脚本を話す役者の演技の仕事と同じことではないかという気がした。

そして面接官もまた人間であり話し言葉を用いる。
履歴書にある書き言葉を読みながら(字幕がないため本当は何言ってるか分からないものの)ウンザリしたような顔つきになったり、抑揚をつけながら書かれた内容を音読し、メモすることで、受験者の書き言葉から人間らしさを掬い取り、書類を分類していく。


この映画のせいで明日の面接結果が気になって仕方がない。
ルサチマ

ルサチマ