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悪魔の手のTMのレビュー・感想・評価

悪魔の手(2012年製作の映画)
2.4
天上の音楽を奏でる演奏者の手に移植されたのは、誰の手なのか。

有名バイオリニストのロクサーヌは献身的な姉に支えられ、今日もコンサートを成功させた。だがマスコミから隠れて帰宅しようとした帰り道、事故に遭い、両手を潰されてしまう。
再建不可能の損傷を負って絶望する彼女に声をかけたのは、今は亡き父の旧友だという医者だった。医者は画期的な移植術により、ロクサーヌの両手に何者かの腕を移植することに成功する。
だがそれ以降、ロクサーヌの周りで不審な殺人事件が続くようになり……。

設定はよくあるやつだねー。でも、ほんと、このオチは予想外だよ!びっくりしたもん!
ただし、残念な意味で予想外なんだよね……。わぁ!!じゃなくて、はぁ!?ってなる方のびっくりなんだよね……。

なんていうか、天才演奏家というそもそもの設定を殺しにかかる展開。導入部以外に演奏シーンないです。
美女扱いで捜査に来た刑事にベタぼれされる主人公が、個人的にはただのやせたおばさんにしか見えない。(角度と光の加減によっては確かに美人)
主要な医師二人が両方はげたおじちゃんで、見ていてどちらがどちらか判断に迷う。
サスペンスは適当なのに、刑事との距離が縮まっていく過程だけ無駄に丁寧で、比重間違っとる。

ともかく致命的なのが、張った伏線をすべて回収せずにぶっちぎっていく強引なスタイル。
むしろ伏線だと思った私が恥ずかしい!
この映画を見る者、一切の期待を捨てよ。まっさらな心でありのままを受け止めてあげて!!
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