山奥にキャンプに来た若者6人が道に迷い野宿するが何かに襲われ仲間を殺され負傷者も出る。彼らは近くの山小屋へ避難するが負傷した仲間が何かに変化し始め…というストーリー。
ジャケットは世紀末ゾンビ物っぽいですが、中身は山奥の山小屋を舞台にした「死霊のはらわた」の亜流です。
登場するゾンビ擬きは見た目ノスフェラトゥっぽく動作は俊敏です。昼間は眠っていて夜活動する所とかは吸血鬼っぽいですね。お食事シーンやグロシーンは少ないですが、犠牲者の死体はいい感じの汚らしさでした。
ダレるところもありますが、怪物との戦いに焦点を絞ったシンプルな作りで中々楽しめました。
ヒロインが噛まれた仲間を何とかして助けようと小屋の持ち主であるタルボットの忠告をガン無視する所はちょっとイラっとしましたが、タルボットも感染した息子を治療しようと殺さず拘束してたせいでこうなったんですし、彼もうるさく言う資格はないとも言えますね。
このウィルスはいったいどこから来たのか、そもそもタルボットの息子を襲った感染源は何なのか、といった疑問に一切答えない潔い作りですが、逆にそれが薄気味悪い雰囲気を出しているとも言えます。
ホラーファンなら暇潰しには十分楽しめる作品だと思います。
