アニメ本編を見てなくても楽しめるとの触れ込みを聞いていたので、
簡単な予習をして劇場へ足を運びました。
大丈夫かなぁと心配していましたが、
とにかく見られてよかった。
素晴らしい。名作ですね。
音響と世界観も相まって、
フランス映画を観ているような感覚に陥るほどの濃密な映像美にとにかく酔いしれる上映時間。
手書きでなく、"タイプライター"という小道具チョイスも粋ですよね。
「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」の女性アシスタントとのやりとりを思い出しました。
映画としては短い部類の1時間半ですが、
その時間で3つの"時代"を描いた脚本の妙にも感服しました。
イザベラが貧民 → 女学生 → 貴族婦人へと歳を重ねていく様子を見ているだけで涙が出たし、
テイラーが成長して働き始めるシーンは孫の成長を眺める老人のような穏やかな気持ちで様子を眺めていました。
そして何と言ってもラスト。
みーんな泣くよ、あんなん。
登場キャラクターだけでなく、劇場にいるみーんな鼻すすって泣いてたよ。
涙拭ったせいでコンタクト片方落としちゃったもんね。
1月に新作が公開されるようで、
それまでに復習がてらで現在テレビアニメーションをNetflixで視聴してます。
今しがた11話まで見終えましたが、毎話毎話驚くべき映像力・構成力で泣かされております。
京都アニメーションのアニメをリアルタイムで視聴していたのはおそらく「けいおん!!」くらいまでだと思うのですが、
当時から頭一つ飛び抜けていたクオリティのアニメーションを算出していたクリエイターたちの底力は伊達じゃないなと改めて感服させられました。
社会人も数年目になり、後輩が会社の藉にも増え始め、
仕事を「こなす」ようになってしまっていた自分ですが、
改めて「ものづくり」に対する情熱を再認識させられました。
やっぱり自分は、物を作る世界に生きたい。
そう思わされた意味でも、僕にとって特別な作品になりました。
ありがとう、京都アニメーション。