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愛欲のセラピーのcomaのレビュー・感想・評価

愛欲のセラピー(2019年製作の映画)
3.2
「落下の解剖学」のジュスティーヌ•トリエ監督の前作。小説のためならがむしゃらに題材を求めるところ、男女の不均衡な関係性など、監督が拘るテーマがあるんでしょうね。それが観客にウケるかどうかは置いておいて、なんとしても描きたいと思う作家性は大事です。

にしても、ちょっとわかりにくい設定。
主人公のシビル(彼女の名前が原題)がきれい系過ぎて、彼女の性格の複雑性を受け止められなかった。行動が唐突すぎる。
そこへ登場するザンドラ•ヒュラーの存在感よ。もしかしてこれってコメディ?とやっと気づく。
シビル役をザンドラにやらせたらもっとおもしろくなったのでは?と思ったから、「落下‥」に登用したのもうなづけます。

故ギャスパー•ウリエルの美男子ぶりも堪能したのだけど、歌うと音痴で親近感。なんだかほっこりしちゃったシーンでした。
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