いぬのいぬ

天国にちがいないのいぬのいぬのレビュー・感想・評価

天国にちがいない(2019年製作の映画)
5.0
困っている誰か、遠い国の戦争、誰にも気づかれない善意、取るに足らない悪、隣で起こる犯罪。

ありとあらゆるものは本当はすぐ近くにある筈なのに、いつだって見て見ぬふりをして、自分達の日常は穏やかで幸福で、「天国にちがいない」と思い続けるのだろうなと考えさせられました。

途中から涙が止まらなくて胸が絞められた。スポットライトが当たらないだけでそこにある筈なのに、知らないふりをする周囲を見るのも苦しいし、だからといって勇気をもって事実に対峙できずに手を差し伸べられないままでいる不甲斐なさをひしひしと感じる。
いぬのいぬ

いぬのいぬ