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天国にちがいないのhitujinopooのネタバレレビュー・内容・結末

天国にちがいない(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

題名とあらすじに惹かれて。
最初何度か離脱しそうになるのを我慢して観てたら中盤くらいからシュールな世界観が癖になってきてもっと観たい、ってなって最後まで鑑賞。
あまり馴染みのない国(故郷)の空気感とかが最初観てて分からなかったんだけど、確かにどの国に行ってもよくある光景というのは故郷を思い起こさせるのかな。
自分は何カ国も行った事が無いのでそれが分からないけど。
擬似体験させてもらった様な感覚。
ほとんどセリフが無く、会話という会話も無く、独り言みたいなのばかりで、主人公に関してはもう二言のみ。
これによりこの映画の主張が分かる。
シュールなセンスの笑いに包まれつつ、パリでは戦車、ニューヨークでは機関銃がぶっ込まれているし。
あれは故郷を思い出してたって事だったのか。
なるほど。
なんとも不思議な感覚の映画。
セリフはほぼ無いのに訴えかけるものがある。
むしろ狙いで、セリフがほぼ無い事でどの国の人の感覚にも響く様に届く様な仕組みにしているのかな。
とにかくセンスすごいな〜。
こんな映画は観た事がない。
たまには異国の空気に触れてみるのも良いもんだ。
新鮮。
でも疲れてたから逆にこれを最後まで観れたけど、(あり得ないほどセリフ少なくて静かな映画だから。)元気な時観てたらなんか最初退屈で離脱してたかもな。
にしてもシュールな笑いって万国共通なんすね。
世界の人と感覚が共有できたみたいでなんか嬉しかった。
国が違うと勝手に分かり合えない、って思ってしまうけど、案外そんな事ないのかなって思わせてくれた体験かも。
案外遠くて近かった。
こういうことも言いたかったのかな??
最後は最後で故郷も欧米的だったしね。
セリフとか無い分、逆に自分であれこれ考える事になる、いい映画。
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