れれれざうるす

バイバイ、ママのれれれざうるすのレビュー・感想・評価

バイバイ、ママ(2004年製作の映画)
3.6
息子を異常なまでに独占するイカレた過保護な母。母の過去を交えつつ進行する。ケヴィン・ベーコンが監督と出演をしており、ベーコン嫁、ベーコン娘、ベーコン息子、ベーコン愛犬、ベーコン兄…とベーコン一家総出のベーコン映画。

美味しそうな紹介になったが、ベテラン俳優が監督をしているわりには低予算で丁寧で地味な作り。主役はベーコン嫁のキーラ・セジウィック。息子を学校にも行かせず、恋人のように扱い、誰にも触らせない。その傍ら息子のことを名前ではなく、ラバーボーイと呼ぶ。“息子への愛”ではなく、全て自分のことしか考えない自己中で醜い女。
しかし、彼女の幼少期を見るに、両親は自分のことは二の次。「少年は残酷な弓を射る」でも思ったけど、子供は愛に敏感ゆえ、それが感じないと“歪んだかまってちゃん”になってしまう。
その行動の一つが、子供の発表会でデヴィッド・ボウイの『Life On Mars?』をアカペラで歌う(笑)・・・カッコよすぎ!!!魂震えたわ!!!もちろんこれ歌ったのはベーコン娘。父にクリソツです。

「この過去って関連性なくね?」みたいに言われてるけど、個人的には心では“両親のようになりたい”と思っていると解釈した。それを息子を使って叶えてやろう、と。彼女も可哀想なのはわかるんだけど、それ以上に息子が可哀想なのは否めない!!
ラストはすっごい切ない…。

そして息子役(パッケージの男の子)が死ぬほどベラボーに悶死するほど可愛い!!くりくりお目目にぷくぷくほっぺ♡この子だけでも観る価値あるとショタコンな私は思います。(それとキャストが何気に豪華)