グルポル

燃ゆる女の肖像のグルポルのレビュー・感想・評価

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)
3.9
オンライン試写にて鑑賞

ドランが推した作品なだけある
美しい。

日々絵を描く側の私からすると
とても美しい線の動きや陰影
キャンバスに画材と筆、鉛筆の擦れる音等
油絵による肖像画の美徳が
詰め込まれていてとても癒された

炎の隙間から見える
彼女の表情は
とても美しくそして儚い夢と
悲しさを持ち合わせ
今にも雫が溢れそうな力強い瞳を燃やす
唇を噛み締め
燃えるような情熱を胸にもっても
一瞬の突風を待つかのように
消え去ろうとする彼女は
愛を知り悲しさを纏い
思い出と共に後ろを振り返りながらも
2度と巡り会えぬ想いを胸に
日々に彩りを重ねて生きていく
まるで燃える絵画のように力強く

こういう作品を見ると
全く文才力無いのに
こういう訳のわからない
突発的に思いついた
詩みたいな文が描きたくなる

本作は未来に選択肢のない
女性の葛藤を描く
情熱的な愛の物語でした
それを丁寧にかつ官能混じりに表現し
絵画と共に美しく
調和していたところがとても魅力的
唐突に流れる音楽に心が弾み
揺れ動き、悲しみまでも押し寄せる
とてもエモーショナルな演出
悲しい話なんだけれど
思い出として残り
心が温まるストーリーでした
愛ですね〜

🎬イラスト描いてます♪
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