なに部門だか判らないけど、なんかの部門での最高、その部門ではこれを超える傑作は出てこないと思う。
オープニングからラストシーンまで、すべてが絵画的で、そして艶めいていた。
息が止まるほどにきれいだった。
BGMがほとんどなく、その分、わずかな音も印象的だった。
オーケストラが奏でる四季<夏>のシーン、あまりの狂おしさに悶絶しかけた。
2秒ほど、飛んでいたかもしれない。
ドキドキがやまず。
血圧が上がっちゃって落ちてこない。
また観る。
◆2回目 2020/12/9
また観た。
やっぱり凄い。
研ぎ澄まされた音と眼差しの芸術品。
完全無欠、超一級、怒涛の恋愛映画だ。
なぜこれほどまでに狂おしく、悶絶死寸前にまで追い込まれるのか判った。
私が恋に落ちるんだ。
観ているうちに、エロイーズに恋に落ち、マリアンヌに恋に落ちるんだ。
だから苦しくなるんだ。
エロイーズの横顔を盗み見た。
マリアンヌの横顔を盗み見た。
視線が合うと息が詰まった。
いちばん最後に見たエロイーズの姿は、きっと生涯忘れない。