maya

燃ゆる女の肖像のmayaのレビュー・感想・評価

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)
4.3
本作、音楽体験がとにかく上質。
ヴィヴァルディの「夏」をこんなに音楽の原初的体験として経験させてくれるとは。チェンバロで耳コピして「ああ、本物を見せてあげたい、本物に触れた時、エロイーズの感情が揺さぶられる様が見たい」と強く思い、ラストシーンでエロイーズの表情が変わっていく様子を観て胸がいっぱいになるマリアンヌの感情を完全に共有する。
火祭りの、オーケストラでも教会音楽でもないあの音楽、一体なんなのだろう?ミッドサマーにも似たような音があったが、不安→トランス→解放と安心、という流れは、確かに共通するものを感じます。そういえば、ブルターニュはフランスというよりもケルト色が強く、遺跡も数多く残っているので、そこも類似性を感じた原因かも。
maya

maya