フランスの孤島を舞台にした愛のおはなし。
フランスの孤島にやってきた画家のマリアンヌは、望まぬ結婚を静かに拒む良家のお嬢様エロイーズの肖像画を描くよう依頼される。最初は物静かなエロイーズの姿を描こうと奮闘するが、徐々に打ち解けていくうちに彼女に轢かれ始めていく…
今作はBGMが一切なく、ストーリー展開的にも派手さもないが、その繊細さが際立ち素晴らしいと感じた。マリアンヌがエロイーズをゆっくり観察し筆を握るシーンは特に繊細であったと思う。
そしてメインの彼女達の恋愛は、セリフが少ない反面、表情芝居がすごく、ラストシーンでその表情演出が顕著に見られたので、ラストシーンは特に凄かったと感じた。
美術に関しても、どの場面を切り取っても絵として成立しそうなシーンばかり。
全てを通してゆったりとした孤島でのひと時を描くだけなのに2時間ひとつ足りとも飽きることなく見られた。満足。
