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燃ゆる女の肖像のyuiのレビュー・感想・評価

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)
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見終わったあとに解説を何個か読んだ
女性が見られるだけの対象として存在する不平等さ、視線の交差がテーマらしい 納得

カメラワークと音楽と、顔のアップ
堕胎や再会など、思っている以上に描写や展開を見せられる映画だった
こんなにまじまじと人の顔を見つめ続ける2時間は初めてだったかもしれない
表情や光の当たり方で全く別人みたいだった

愛情の表現の仕方が素敵だった、訳もわからず涙が出た



昨日好きなグループのアイドルの熱愛と半同棲が発覚して、今日それが原因でグループからの脱退が決まった
実力があって、事務所の中で年齢も上の方で、SNS上では色んなファンの声があった

受け止め方が分からなくて、でも女性はまだまだ「見られる存在」としての側面を強く背負っているんだと
偶然今日この映画を見る事ができて、とりあえずそれだけは自分の中で整理できた


私は女性アイドルやグラビアアイドルが好きで、女性が性的な視線に晒されて消費されることへの危機感もあって、でも私も男性的な視点でそうしたアイドルを消費している時も間違いなくあって
ずっと違和感があるし、整理して言語化もできないけど、それを自分で解きほぐしていくための糸口になる作品だった
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