MaShiro

燃ゆる女の肖像のMaShiroのレビュー・感想・評価

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)
4.4
親の言いなりになるしか選択肢がない貴族の娘。
好きでもない相手と結婚する前に、短い期間ではあるけど愛を知れて良かった。
たとえ成就しなくても想い続ける愛もある。
好きなら奪ってでも、周りの人を泣かせてでも貫く愛もあるのでしょうけど、静かに身を引き自分の人生を生き、でも消えることがないたぎる想いを抱えている人を私は美しいと思う。
親子の肖像画で「28ページ」に指を挟んでいるあいらしいいたずら心や、ラストの音楽会でのビバルディのくだりは気高く、何か高貴なものを観ているような感覚になった。
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