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燃ゆる女の肖像のfmkのレビュー・感想・評価

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)
4.3
個人的には、大ヒットでした。
そんなに話題になってたんですかね?知らなかった…。
映像も美しいし、絵画が好きなので、肖像画がストーリーの中心にある本作は、まさに私得でした!

全体を通して淡々と進む一方で、最後の方の情熱的な畳み掛け(「28ページ」と、久々のオペラでの再会)では、切なさとやり切れなさで涙腺崩壊大号泣でした。

また、作中で出てくる、ギリシャ神話の「オルフェウスの物語」が、その後の二人の想いや行動を示唆しているなど、しっかり考え込まれた構成も好きです。

男性がほとんど登場しないのも特徴の一つで、シスターフッドを感じました。
メインストーリーとしては、勿論、マリアンヌとエロイーズの女性同士の同性愛を描いているのですが、女中のソフィと3人で夜恋愛話をしたりトランプをしたり楽しく過ごすシーンがあって、ソフィの妊娠が発覚した時には辛い中絶を支えるなど、女性同士の絆が描かれているのも、じーんときて良かったです。

とにかくおすすめです。
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