中世、ブルターニュの孤島にある貴族の家に、娘のポートレートを描かせるために招かれた女流画家と娘、手伝い、そして母という女性たちを巡る物語。
オルフェウスとエウリュディケのギリシャ神話、カトリックにおける禁忌:自殺、堕胎、同性愛といったさまざまな歴史的モチーフを現代の視点で再解釈していきながら、ポートレートを描く/ 描かれるという行為を通して、美術やフェミニズムの主題でもある「まなざし」について考察する作品となっています。
燃ゆる炎は儚いものだとしても、人生のある瞬間に紡がれた純粋な愛やシスターフッドが、人生の火を絶やさない僅かな希望になるのかもしれない。