まき

燃ゆる女の肖像のまきのレビュー・感想・評価

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)
3.7

“振り返って私を見て”と妻が誘ったのかも。






身分の違う、女性同士の禁断の恋の物語。



静かで、絵画のように美しく、時に艶やかな作品だった。
(私には刺激が強すぎる場面もあったのでちょっとスコア下がった。まだまだお子ちゃまだな…。)



私的にマリアンヌがキスしたいと思ったのは
エロイーズがモデルとしてお互いが向かい合った時だと思うぞ!!!



オルフェが冥界で妻が心配で振り返ることについて、
マリアンヌ、エロイーズ、ソフィが話合う場面が印象的だった。

お手伝いさんのソフィは“無意味に振り返るなんて!振り返るなと言う約束なのに!”って怒り、
修道院から戻ってきた伯爵令嬢のエロイーズは“愛ゆえの衝動よ”と反論し、
画家のマリアンヌは“夫ではなく詩人として選択した”と語り

続きの文を読んだ後、エロイーズは“「私を見て」と妻が言ったのかも…”と推測する。

なんだろう、境遇が違う三者三様の感じ方が興味深かった。

そこから繋がるエロイーズの「振り返らずに行くの?」と言うのが切ない…。


マリアンヌが語る、最初の再会と最後の再会…。
最後、エロイーズは振り返るのか…。


マリアンヌの中ではいつまでも、エロイーズのスカートは燃え続けているんだろうな…。
まき

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