このレビューはネタバレを含みます
よかった……が、火が苦手なので終始ビクビクしながら見ていた。蝋燭が倒れそうで怖いし、スカートの裾に火が燃え移るのも怖すぎて。比喩表現だろうと苦手なものは苦手……。
あと堕胎のシーンも痛そうで(きっと掻爬法)見ていて辛かった。
一番好きだったのは女3人でトランプしていたシーン。地位とか、彼女たちを社会的に分断するものがなければこんなに和やかで無垢なんだよなぁって。
女性だけの世界がずっと描かれるので、終盤に男性が1人出てきただけで、空間がぐにゃりと歪むような不思議な感覚になった。
ラストシーンは、屋敷での別れの場面でエロイーズ自らマリアンヌに「振り返ってよ」と言ったことでエロイーズは自発的に冥界に行き(=ミラノの貴族に嫁ぐ)、2人の関係を終わらせもう二度と会わない覚悟を決めたからこそ、もうマリアンヌのことを見なかった、気付かなかった、って解釈でいいのかな。
振り返らないことでまた会いたいのかなーとも思ったけど、3人で神話の話をしている時にエロイーズは「振り返ったその衝動が愛」って言ってたからなぁ……ちょっと分からない。でもだからこそ余韻が残るラスト。