ゆのは

燃ゆる女の肖像のゆのはのレビュー・感想・評価

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)
3.7
静かで美しい
至高のロマンス映画。

フランス映画
ならではの芸術性。

ストレートな描写がない
前半の方が官能的な
オーラを放っていた。
そのオーラに
吸い込まれるように、
思わず見入ってしまう。

ドラン監督が絶賛
しているのも納得。
テーマは言わずもがな、
繊細なストーリー、心理描写。
彼の作品はもっと現代的
だがこちらも似た魅力を感じる。

自由な恋愛が叶わない
当時だからこそ抱く
葛藤や苦悩が言葉に頼らず、
されど丁寧に描かれていた。

ラストシーン
「彼女」もずっと
「彼女」を想っていた。
もどかしさと
何とも言えぬ
深い余韻を残して
物語は幕を閉じた。

ブルーヘアの
レア・セドゥ様
に魅せられる
「アデル、ブルーは熱い色」
には敵わないが
なかなか好きな作品だった。
ゆのは

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