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燃ゆる女の肖像のCookieMonsterのレビュー・感想・評価

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)
4.4
ラスト、打ち震えるほど凄まじかった
ヴィバルディが鳴り響く中観客ひとりひとりがマリアンヌ同様、エロイーズの横顔に念じ、叫んでしまう
丹念に描かれる視線の交錯
描くものと描かれるもの
自由とは?
表現とは?
気持ちを解放することとそれを秘すること
オルフェウスの隠喩が秀逸

フランス映画で、こんなにストレートで力強い作品って記憶にない
隔絶された舞台設定や女たちが形作る連帯の強度
男たちはあくまでも彼女たちを運ぶものとして機能し、芯の部分には触れられない
エロイーズの涙はいまでも秘密の部屋を彼女が占めていることを意味しながら言葉にされることは永久にない
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