燃ゆる女の肖像のみのネタバレレビュー・内容・結末

ふたりの繊細な表情やお互いへの愛に満ちたまなざしが観終わって数時間経った今も瞼の裏にありありと浮かんでくる。お互いを思い合い愛し合う幸せに満ちた時間がすごく美しく輝いてて、でも限りある時間だったからこそ一瞬一瞬の輝きが増してたんだろうな。人生も、永遠には続かないから尊いっていうもんね、、

観てる間中、一瞬も目が離せないくらい毎秒が美しさと繊細さに溢れた画面だったけど、あとからじわじわくる余韻もあって、ああ名作ってこういうことなのかなって思いました。絶対また観よう。

お屋敷でのふたりの別れのときに振り返っていなければ、再会できる運命だったのかもしれないけど、それでもあえてエロイーズは振り返ってと言ったのかな。切なすぎるって、、、

ふたりがもし出会わなければ、その後の人生で胸が張り裂けそうになるような切なさを抱かずにすむのだろうけど、出会ったことをこのふたりは後悔しないと思う。
この先一生、ふたりで共に過ごした、一瞬のきらめきのような時間を大事に胸の奥に抱いて、燈にして生きていくんだろうな。

蛇足ですがフランス語の響きってそれだけでなんかもう良いですよね色気があって、、ため息出ちゃう。