からんころん

燃ゆる女の肖像のからんころんのネタバレレビュー・内容・結末

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ふたりは似たもの同士なのだけど、マリアンヌはやはり大人で少しずるいように思う。終盤まで続くその違いがよかった。
ソフィの刺繍のシーンは、「どんな美しいものもやがて衰える。だけど自分の中に美しい瞬間をいつまでもとどめておくことができる」ことをすごく上手く表現している。
最後、絵画の中の28頁でエロイーズの愛は変わっていないことを示唆してからの、敢えて視線を交わさない5分間。切ないという言葉では薄っぺらい。演者の気迫を感じた。
マリアンヌも傷ついているし、変わらず彼女を愛しているけれど、根からの観察者で芸術家。振り返ったら、夢から覚める。
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