にに

ポルトガル、夏の終わりのににのレビュー・感想・評価

ポルトガル、夏の終わり(2019年製作の映画)
-
成功した女優が、家族・友人を呼び集めてポルトガルのシントラでヴァカンスを過ごす。集められた人々の青年・中年・壮年それぞれの年代で抱える悩みや問題が描かれ、自然と人生について思いを馳せてしまう。
女優の孫娘が、まるで未知の世界に挑むように海に向かうシーンは、ドビュッシーの音楽がはまり、この上もなく美しい。女優役のイザベル・ユペールのアップからラスト数分の神の目線のような風景は、ぜひともスクリーンで見てほしい。
観光振興映画の要素もあると思うのだけど、コロナ渦で旅行もままならない昨今、日常の通勤風景さえ愛おしくなってくる映画でした。
にに

にに