010101010101010

バクラウ 地図から消された村の010101010101010のレビュー・感想・評価

3.5
ブラジルの西部劇的なものを感じた。
思い出したのは、映画監督ではグラウベル・ローシャ、イーストウッド、黒澤明、ペキンパー、アルドリッチ…。音楽家ではカエターノ・ヴェローゾ、ビクトル・ハラ…。
そこに、UFOとか、ちょっとカルト映画っぽい要素も入ってくる。

辺境の地にある(閉鎖的な?)共同体、時に、その秩序を乱そうとする者たちに対しては、結束して残酷なまでの暴力を振るってでも守り通そうとする、そういう共同体を描いた映画なのかな、と。
ある意味、この共同体が「ユニーク」なのは、セックスワーカーもLGBTQも強盗犯や殺人者も、何の差別もなく許容するような場所であること。むしろ、そういった、他の共同体からはみ出してしまった者たちによって作られた共同体と考えた方がいいのかもしれない。
また語り部的な位置に女性がいる、というところも納得するところがある。
そして、そういったた共同体に嫌気がさして出て行く若者もいるんだろうなぁ、というところなんかも…。

ホラーとも言えない気がするし、独特のカルト感のある映画だと感じました。