第一次世界大戦時ドイツ兵として捕えられ、後にマンチェスター・シティFCのゴールキーパーとしてイギリスの国民的英雄となったバート・トラウトマンの実話の映画化。
軽く観るのに適した良質映画。それでいて単なるスポ根でもないのがいい感じ。何より舞台となるイギリスと敗戦国のドイツを、どちらかを一方的に悪として描いていないバランスが良かったです。スポーツの素晴らしい側面もエンタメとしてちゃんと描いてます。
個人的に一番感動したのが主人公バートがマンチェスター・シティFCに入団して最初の試合。ドイツ人としてスタジアム中からブーイングを受け1人ベンチで俯くなか、ロッカールームでチームメイトがバートを円陣の中に誘うシーン。サラッと流れるシーンなんですがメチャクチャ感動しました。なんっというイケメン達! どのスポーツのどんなスーパープレイより素晴らしい、真のスポーツマンシップだと思います。
唯一惜しいところは主人公のポジションがキーパーな為に、試合の魅せ方が難しかったかな…と。少し単調な演出になってた様に感じましたね。
とは言えどちらかと言うと試合よりドラマパートが見どころでもあるので余り気になりはしないと思います。
私自身そうですが、サッカーに興味ない人でも楽しめる作品です。とても見やすい映画ですので、是非ともオススメです!