日常

キーパー ある兵士の奇跡の日常のレビュー・感想・評価

キーパー ある兵士の奇跡(2018年製作の映画)
4.0
事実とは小説より奇なり

バート・トラウトマンという実在のドイツ人サッカー選手の話。捕虜としてイギリスにいた彼がキーパーの腕を買われて地元のサッカーチームで活躍し、マンチェスターに入団、引退までの人生を描いたもの。
幼い息子を事故で亡くし、引退後、1980年に妻であるマーガレットを亡くし、2013年に亡くなったとあった。
息子2人とどのように過ごしたかはわからないが、少なくとも妻が亡くなった33年間は何度も戦争の時の記憶が反芻されたであろうことはわかる。
そしてその記憶の中でも一際大きく、一生ついてまわったであろう、助けられなかった少年の死。
時代が時代、誰しもが愛おしい人を一度はなくし、悲しく、苦しい思いをしていたことがわかる描写が本当にしんどかった。
日常

日常