オープニングとエンディングの映像が可愛い。
タイトルどおり、専業主婦ブリット=マリーが家を出て、人生の再スタートをきる…という話。
なかなか深刻な設定ながら、重くならず、ほのぼの。
昔ならばこういう場合、習慣と惰性のままに生涯を終えていたところ…
が、寿命が伸びたことや女性の社会進出などの背景もあり、「63歳なんてまだまだ若い！あきらめるのはまだ早い！」という考えに変わってきたのかな。
その姿が同世代の女性の共感を呼んだのでしょうか、スウェーデンでは大ヒットしたそう。
自分が鑑賞したときも、ブリット=マリーと同世代らしきご婦人が多かった。
メッセージは王道でストレート。
こういうメッセージを、悲壮感なく、肩肘張らずに、ユーモア交えて伝えられるのは素敵だと思う。
みんなとの関係が築かれていくところ、だいぶはしょったなぁ…とか、描写の浅さはあるものの、それが独特の軽快さにもなっている。
爽やかで後味のよい、人生応援ムービー。
