Arlecchino

ブリット=マリーの幸せなひとりだちのArlecchinoのレビュー・感想・評価

3.8
面白かったです。リヴァプールファンだとより楽しめます、ってこともないか笑。

いろいろうまくできた設定がとても楽しめる傑作だと思います。年恰好も私の夫婦と同じくらいで、夫婦生活について反省を促されるところが多い(笑)など、いろいろと印象深く面白いシーンがたくさんあるんですが、一つ取り上げるなら「存在の証明」ですね。スウェーデンの有色人種(下層階級)が「存在を証明」する数少ないチャンスがサッカーなのだ、ということが何度も語られてます。スウェーデン代表が黒人やアラブ系(この映画ではコンビニの兄ちゃんたちがそれにあたる)のスーパースター(ラーションとかイブラヒモヴィッチ(最近40歳で代表に復帰したそうです!!)とか)を輩出していることの背景なわけです。だから(話が飛ぶなあ)この映画の原題も”Britt-Marie var här”(ブリット=マリーはここにいた)なんですねえ。彼女もここで存在の証明を残したというわけです。


現在のスウェーデン代表ではアレクサンデル・イサク(黒人)がもう凄い!ちょっと人間離れしたうまさです。イサクとズラタン(イブラヒモヴィッチ)との2トップを見てみたいが、ないものねだりだよねえ、なんて思っていましたがズラタンが代表に戻ってきました!!って、もうサッカー談議になってるねえ笑。劇中で1994年にスウェーデン代表(この時のエースがラーション)がワールドカップ(アメリカ大会)優勝を逃した、って言ってる。3位にはなったけど「逃した」ってほどでは笑。くじ運がよくて、しかもハジのルーマニアにアルゼンチンが負けたおかげでアルゼンチンともオランダとも戦わずに準決勝までいけたんでしょうに。まあどおでもいい話でした。
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