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レ・ミゼラブルのkissenger800のレビュー・感想・評価

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)
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映画館に映画を見に行く、という行動がまだ普通だったあのころ、自分と価値観が似たひとたちが絶賛していた作品だったので配信に来た! って知った瞬間、秒でカネ払ったわけですが(たまたま横にいたうちの娘もたいへん呆れるスピード感)残り20分のところでいったん大団円っぽくなるんですよ、でもここで終わるわけがないって誰もが思うわけですよ。
……そこからの20分が凡百の類似作との違いだとは思いましたが、ただ、訴えている内容自体は『ドゥ・ザ・ライト・シング』(1989)だよな、という感想はある。
去年の夏からずっと「外国人就労関連ニュース」と銘打って、日本国内における技能実習生や留学生、最近だとベトナム人が豚や梨を盗んだって言われているニュースだとか、そういう話題を集めて更新しているんですけどね、もうさすがにタグに「移民」って付けていいな、って思うようになったわけです。
俺たち以外のひとをそう呼ぶ、という意味ではなく、俺たちは移民国家に生きている、という意味で。
移民国家としてのフランスの、成功したとは呼べない現実を映し出している作品として、2020年の我々が真顔で見るべき作品だと思いました。
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