せめてこの家族が向き合える数分の猶予を…
普通に微笑む家族の一枚のショットから、この生活上の災難など想像もつかない。
便利なシステムを追及すればそこに生まれる障害…
狂い始めた歯車は止まる所を知らない…
この家族の " 不幸 " の2文字は、ごく普通の団欒を潰されている事。
社会派メッセージとして他を逸する巨匠の主眼とは、今起きている現実にメスを入れる事。
その訴えの描きに、溜息しか出ない。
家族がミニバンの中で歌う姿に胸が熱くなり同時に込み上げる涙がある。
スッキリしないフェードアウト…
慎ましくささやかに寄り添う家族の将来を願うばかりなのです。