社外派の作風で知られるケン·ローチ監督の作品。
不況により建築の仕事を失った主人公が、勤務時間の定めがないゼロ時間労働契約者となり、宅配の仕事に追われ、家族との時間や自身の健康など、色々なものを失っていくというなかなか絶望的で救いのない感じでした。
最近でも、Uber Eatsとかの宅配事業が新しい労働みたいな感じでもてはやされている感がありますが、実態としてはこの映画が描いているような厳しい環境なのかなぁとか色々と考えさせられる作品でした。
家族みんなが揃ってカレーを食べるシーンが一番暖かくて好きでしたが、それすら仕事の電話で壊されるというのが本当に救いがないなぁと笑